野草を食べてみたいけど、美味しいの?
そもそも食べれるものなの?
毒草もあるでしょう?
もし食べて何かあるとこわいな。
この記事を読むと、わたしがギシギシという野草を食べてみるという経験を通して、
- 野草の一つ、ギシギシの食べ方と感じがわかります。
- 食べるという視点で、ギシギシについてわかるようになります。
- ギシギシを食べるための注意点がわかります。
どうして野草を食べようと思ったのか?
神秘主義の研究を通して、かつてないほどの飢餓があるという預言をみてきました。来るべき飢餓に備えるため、野草を食べる実験をしていくことにしました。
わたしの野草を食べるレポートは食料の貯蔵や生産の視点で行っていくつもりです。第一弾として、私の畑で目立っていたギシギシを酢味噌和えにして食べてみます。
わたしは、これまで30年以上、家庭菜園で野菜作りをしてきました。その年々で野菜の不作の時期がありました。そのような中でも雑草である野草はけっこう元気に増えて大きくなっていきます。ひ弱な野菜と違って野草は強くてしたたかです。危機に備えるならこれらを食べるようにするべきだと思いました。
ギシギシって美味かった?
これまでは野草を食べるという意識がありませんでした。ギシギシを雑草としてみると、食べる部位の手触りはネットリしていて、気持ち悪い印象です。
これを口に入れるのはかなり勇気がいりました。妻は食べてみようとも言いませんでした。
思い切って食べてみると普通においしい野草です。
少し茹ですぎ(3分)たのか柔らくなりすぎた、ほうれん草という感じでした。
別名で「おかじゅんさい」と呼ばれる、特有なネバネバも少し残っています。
ギシギシって食べれるの?
調べてみると、食べることのできる野草としては一般的な存在のようです。
食べて美味しい時期と部位は、1−2月までの新芽と4月頃までの若葉・若茎です。若葉はまだ開いてないぐらいが美味しいらしいですね。実際にそんな感じでした。
ギシギシってどんな植物?
ギシギシは羊蹄と漢字で書きます。
ギシギシは蓼(たで)の仲間です。同じ蓼の仲間でスイバと形がよく似ています。
スイバも食べることができますが、名前の通り酸味が強いので、その味を生かしたジャムなど別のレシピがあります。ギシギシと同じレシピは向かないようです。
私にはギシギシとスイバの区別もついてませんでした。関心がなければ、畑を邪魔するただの雑草です。いつもシャベルで深いところまでえぐって抜いていました。それでも、またどんどん生えてきて巨大になります。
日照りや長雨でもかなり平気です。食物として見ると、野菜が不作でも食物の砦(とりで)として頼りになる野草ですね。また野菜よりも多くの栄養素を持っているとのことで、少なく食べてビタミンを補給して体の調子を整える働きを期待できます。
ギシギシの酢味噌和え
ギシギシの酢味噌和えは初心者としては入りやすいレシピだと思います。量などもいい加減でもなんとかなります。
- たっぷりの湯でゆがく。(レシピには5分とありましたが、3分ぐらいにしました)
- 湯から取り出して、水にさらす。
- 水を絞って、食べやすいように適当な大きさに切る。
- 酢味噌を作る 味噌1:砂糖2:酢2 の割合で混ぜる。
- ギシギシを皿に盛って、好みの量の酢味噌をかけ回す。
- いただきます!
ギシギシを調理してみて分かったことは?
ギシギシは、ほうれん草のレシピで調理できる感じです。
だから、酢味噌和えに限らず、湯がいたギシギシを花鰹、醤油でも美味しいと思います。
湯がくのはなぜ?
ほうれん草のように湯がくのはシュウ酸(あく)を除くためです。
基本は湯がきます。水にさらして絞るのもシュウ酸をおとすためです。
シュウ酸は茹でるほど湯に溶け出して減ります。
しかし、長くゆがくと鮮やかな緑色と美味しさの一部でもあるシャキッとした歯応えは、どんどん減っていきます。
シュウ酸であるアクも美味さの一部なので適度に残す方がいい感じです。もうここは好みですね。湯がいている時の湯は鮮やかな緑色で良い香りがします。
シュウ酸は尿道結石の原因となります。といっても、あらゆる食材にシュウ酸はあるので、全く体に取り入れないというわけにもいきません。湯がく時間は、美味しさと健康とのバランスで悩みどころです。
ギシギシを食べるのは、人に勧めることができる?
思ったよりいろんなところにあって、手軽に手に入ります。
ただ、雑草扱いとはいえ地権者がいれば許可をもらいましょう。無断でいただくのは良くありません。
採取した後は、湯がいてしまえば、いろんな料理に応用が効きそうです。
湯がいたものを冷凍して保存もできます。まず野草を食べ始めるには、おすすめの野草です。
ギシギシに毒はないの?
ギシギシは薬草でもあって、緩下作用(かんげさよう)があります。
緩下作用とは、お腹を下すー下剤として作用するということ。
適量を食するなら心配はなさそうです。
同じ理由から妊産婦は食べないようにする必要があります。
シュウ酸があるので、生食や多食は避けましょう。
生食はお腹を壊しやすい上に、シュウ酸を体に取り入れることになり、尿道結石の原因となるようです。
また、根などの他の部位にも薬効作用があります。詳細は野草に詳しい資料に当たることをお勧めします。
野草を食べるための参考になるオススメの資料は?
今回、一番参考になったのは、「食べる野草図鑑」という本です。
野草の点数はさほど多くはないのですが比較的、身近にある野草がとりあげられていて、応用が利きそうなレシピが豊富にあります。また、薬草としての用途についても軽くふれています。
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