日本人はどこから来たのか?|古代アメリカからのルート

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鳥居と太平洋

日本人とは何者なのでしょうか?
単一民族といいながら、日本人って他種多様な外見の人がいますよね?
本当のところどうなんでしょうか?

この記事は「太平洋を渡って日本人になった古代アメリカ人」という本の書評として書きました。

日本人のルーツが太平洋からやってきた古代アメリカ人という話です。

そして彼らはイスラエル人でもある。聖書の聖約の民が日本へとたどりついた多くの道のひとつを解き明かしています。

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目次

日本に溶け込んでいるイスラエル(聖書)の文化

聖書の文化に触れるときに、日本には習俗や習慣の中に聖書のエッセンスが溶け込んでいることに気付きます。

それは点として日本の中に散りばめられていて線や面としてまとまっているように見えません。

また、聖書はイスラエルの民の存在なしに語れません。

それは彼らの歴史でもあるからです。イスラエルの民は世界中に散らされ、再集合をする定めを受けた民なのです。

イスラエルの散乱によって民は世界中へと散っていきました。

彼らは日本へとたどりついた形跡があります。それがこの国の習俗や習慣に影響を与えています。

多くある散乱の一つのラインに、古代アメリカから先住民が日本に移り住んできていた流れがあります。

この本はそこに光を当てたものです。

その軸となるのは奇しき書物、モルモン書です。

そこから霊感を受けた人々の動きによって、点が点線となっていきます。

そのつながった線は私たちが何者なのかを考える機会をくれるでしょう。

気付いた人々は探しはじめる

奄美出身の著者とイギリスからアメリカの西部に移住した一家とその四代の家族によって古代の壮大な謎が解かれていきます。

著者の体験を軸に進んで行きますので楽しく読み進めることができると思います。

本も文字が大きく、行間も広めで読みやすく、写真や綺麗な図版も豊富にあり読み進めやすいです。

著者について

この本の著者である、森駒枝(もり こまえ)氏は、1945年に奄美大島で生まれます。

1962年の高校生時代に末日聖徒イエス・キリスト教会の会員となり、モルモン書という書物と出会います。

1969年から宣教師として日本での布教活動を行います。

1971年南海日日新聞に奄美の風俗習慣と旧約聖書の類似点を連載をします。この連載は宣教師として働いている時だったのですね。

1972年には教会幹部である十二使徒ゴードン・B・ヒンクレーの依頼に基づき日本の宗教と風俗習慣を研究します。

その研究の結果、神道民族の一部はニーファイの民であるという結論に至ります。

この本ではその経緯がまるでミステリーのように解き明かされていく過程が描写されていきます。

もともと著者は奄美の安室という集落の出身で、そこで経験していた神事とクリスチャンとなってふれた聖書の中に共通する要素が多々あることに気づいていきます。

そして、モルモン書に出てくる古代アメリカ人の末裔が日本人となったという噂を聞き、その出所となった人を探すためにアメリカに行きます。

ジャービス家の四代

様々な経緯の後、ウェスリー・ジャービスという人と出会います。

そこで彼の曽祖父であるジョージ・ジャービスという人について知ります。

彼はイギリスで生まれ船乗りとなります。後に末日聖徒イエス・キリスト教会へ加入し、モルモン書を手にします。

また、船乗りとして特別に宣教師に任命され、航海し立ち寄る各地で福音を伝えるように依頼されます。

その航海の中でモルモン書を研究しているときに、ある聖句に出会います。

さて、ハゴスという人がおり、彼は非常に技量の優れた人であったので、出かけて行って、デソレションの地に近いバウンティフルの地の境で一隻の非常に大きな船を建造し、それを西の海に進水させた。そこは北方の地へ通じている地峡の近くであった。

そして見よ、多くのニーファイ人がそれに乗り込み、たくさんの食糧を持って船出した。多くの女と子供も一緒であった。そして、彼らは北方へ進路を取った。このようにして、第三十七年が終わった。

第三十八年に、この人はほかにも何隻か船を建造した。最初の船が戻って来ると、また多くの人がそれに乗り込み、彼らもたくさんの食糧を持って再び北方の地へ出発した。

そして、彼らの消息は絶えてしまった。思うに、彼らは海の深みに沈んでおぼれてしまったのであろう。また、ほかにも一隻が船出したが、それもどこへ行ったかわたしたちには分からない。

モルモン書 アルマ書63章5ー8節

彼はこの聖句を読んだ時に祈ります。

その時に示現を受けて彼らがどこから旅立ち、日本へもたどり着いたという確信を得るのです。

彼は日本で伝道することに大きな期待を寄せます。

船は日本に寄港しますが、鎖国の状態で上陸は果たせませんでした。その強い願いは彼の子孫へと託されるのです。

ジョージは後にアメリカへ家族で移住しユタ州セントジョージの住人となります。

日本の人へ福音を伝えるという彼の夢は、孫であるエラスタス・レオン・ジャービスに託されました。

彼は日本への宣教師として任じられたのです。

また彼の息子である、スタンフォード・ジャービスも日本への宣教師として任じられ日本で福音を伝える働きをします。

彼らは日本に対して特別な思いを持つアメリカ人となったのでした。

ジャービス家の人々の全てが最初から日本人がモルモン書に出てくる民の子孫であると信じていたわけではなく、ジョージの妄想という認識を持った人もいました。

それを証明しようともしました。しかし、調べるほどに、それが真実であると確信が深まっていくのです。

奇書、モルモン書

聖書は神と人との聖約について書かれた書物です。

聖約というのは神と交わす約束とか契約という意味です。

紀元前の聖約は旧約聖書に、紀元後の聖約はイエス・キリストの福音によって更新されました。

その新しい聖約について書かれている聖典が新約聖書です。

歴史的な経典の面で見るなら、イスラエルの散乱の歴史と再集合についての預言が書かれています。

イスラエルの散乱

イスラエルは世界中に民を散らせていくという歴史があります。

北イスラエルの王国は紀元前740年頃にアッシリアに滅ぼされ民は連行されていきます。

後にアッシリアが滅びても彼らは戻ってきませんでした。

後の調査で行先が判明した事例もありますが、ほとんどは今も行方不明なのです。

南イスラエルとも言えるユダ王国は紀元前586年にバビロンにより滅ぼされ捕囚として民はバビロンに連れて行かれます。

後にエルサレムに帰還する子孫もいましたが、行方不明の民も多くいます。

まだ紀元前600年頃のユダ王国が滅びる前に、神の警告を受けて逃れた一家がいました。

リーハイ一家です。

彼らは荒野を旅し、船を作り大洋を渡りアメリカに移住します。

彼らはヨセフの民で聖書にあるヨセフの子供たちに与えられた祝福を成就します。

アメリカに渡ったリーハイ一家はその子供たちの諍いよる分裂で二つの民に分かれます。

レーマン人とニーファイ人です。

レーマン人は主に原始的な生き方をします。

また、ニューファイ人は文明を起こし文化的な生活をします。

それらの経緯を記録しているものが、モルモン書です。ヨセフの一部の民の散乱の道筋を描いています。

再び散る

紀元400年頃にニーファイ人はレーマン人に滅ぼされ滅亡してしまいます。

しかし、ハゴスの民の船出により、ニーファイ人の血筋は、完全な滅亡を逃れたことになります。

再集合のアメリカの地からもイスラエルの民の散乱は続いていたのです。

新たな地での繁栄

この散乱によって太平洋の島々にニーファイ人という人の流れが起きます。

それは環太平洋文明とも呼べる文化をもたらしました。

古代アメリカから日本へ

アメリカを船出して様々な島に人の移動をもたらした出来事ですが、その行き着く先には日本列島があります。

沖縄や奄美はそのラインに含まれています。

ここで著者との接点があらわれてくるのです。

神は霊感を通して人を召す!

聖典は人に神からの啓示を自覚させる書物です。

「これは本当だろうか?」という疑問が出発点となります。

なにせこの世的な常識からはぶっ飛んだ内容なのに、不思議な現実感があるからですね。

考え、熟考し、祈るというプロセスを通して肉の目では見えない世界があることを知ります。

わからない方にはずっとわからないのだなあ、と周りを見ていて感じていることです。

私の所属する末日聖徒イエス・キリスト教会には職業的な聖職者はいません。

ほぼ全ての会員は聖職者としての役割を分担して果たします。

それを責任に召されるとよく言います。

無償のボランティアとしての責任です。

それとは別に神は人へ個人的な役割を与えていると感じています。

これも召しですね。

より重要なもの、と私は思いますよ。

それらと教会の召しが重なることも多くあります。それはとても幸せなことなのです。

この教会のみならず、神仏は霊感を通して人に役割を与えていると感じます。

だから宗教の違いや宗派の違いは拘りません。

真理を通して動いていれば互いに交わってくると思います。

そうでないものは淘汰される時代に私たちはいると思っています。

この本で紹介されていることは、ジャービス氏一族や著者である森氏が、人ならざる存在に動かされ、モルモン書という聖典を軸にして動いた結果、興味深い物語として結実したものです。

道標として

私は日本人となったニーファイ人のみならず、様々な形でイスラエルの散乱の終着点のごとく、イスラエルの各氏族が集まっているのではと思ってきました。

極東イスラエルとも言えるこの日本の特殊なあり方は、30年ほど神秘主義の研究の大きなテーマとなっています。

それは今ではほぼ確信となってきています。

それらが真実なら私たちの祖先は古代のエジプトにいたのですよ!

出エジプト記に出てくる紅海割れの奇跡を経験していたのですよ!

もしかしたら、先祖の目はイエス・キリストがエルサレムで伝道した姿を、また十字架につけられたイエス・キリストを見ていたのかも知れません!

これはそういうことなのです!

自分はいったい何者なのか?

それを知る道標の一つとして、この本には価値があります。

またモルモン書を読むきっかけともなればと願っています。

聖書以上に霊感を鼓舞されることでしょう。

この本の物語はあなたの中で続くのです。

未来への指針

聖典は予言の書でもあります。

その点ではモルモン書は明確です。

イザヤ書や黙示録で迷っている方なら、それらを解き明かすための強力な鍵となります。

日本に密かに備えられた仕掛けは、これから大きな役割を世界に向けて果たすようになると考えられます。

その役割の一つとして、霊感されたあなたは仕掛けの歯車の一つを担うことになるのでしょう。

それはファンタジーの主人公どころではない経験をあなたに与えてくれるでしょう。

見えている世界と見えない世界

私たちのこの世の現実は、見えていない世界に支えられています。

見えていない世界から漏れ出しているのが、肉の目で見ているこの世界です。

神が見ている世界を垣間見るために、聖典や祈りや瞑想といった手段があります。

肉体に少し遠慮願って、心や霊を鼓舞して覗き見るのです。

はっきりしていることは、見ようとしなければ見えないということ!

また肉欲に惹かれ過ぎていると、霊的な事に触れようとする時にブレーカーが落ちるみたいに拒否反応が出ることがあります。

それはもっともなことで、霊感を受けるということは自分の嫌なところとも向き合うことになるのです。

自分でも忘れていた、いや忘れていたかった最も嫌なところと相対するのです。

そこを突き抜けるのは気が重いというのはよくわかります。

そういう勇気が足りなくて引き返したことが何度あることか・・・

でもね、明るい光は闇の向こうにあるんですよ。

読むことをお勧めする理由

聖典に限らず、霊感された情報というものがあります。

正月や盆などの行事の中にも、そういったものが埋め込まれています。

そういった気づきをこの本はあなたに気付かせてくれるでしょう。

そうして、自分の物語を調べてみたくなるでしょう。

謎学です。

あなたのミステリーの始まりです。

そういうワクワクする経験を通して、この本の物語を継いでいくことを示唆してくれるでしょう。

そこまでは・・・という方にとっても、とても楽しい内容になっています。

手にとって読むことをお勧めします。

太平洋を渡って日本人になった古代アメリカ人

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