人は長い間、神を探し求めてきた。
神はいるのか。世界はどこへ向かうのか。なぜ苦しみがあり、争いが終わらないのか。
日月神示 上つ巻 第16帖は、その問いへのひとつの答えを示している。
そこに描かれているのは、神と人とが結ばれ、世界そのものが新しい段階へ進む未来の姿である。
火と水による浄め。月神と日神の顕現。そして神世の統一。
今回は上つ巻第16帖を通して、「ひふみの火水」と「神世の完成」について読み解いていく。
ひふみの火水とは結ぞ、中心の神、表面に世に満つことぞ、ひらき睦び、中心に火集い、ひらく水。
神の名二つ、カミと神世に出づ。
早く鳴り成り、世、新しき世と、国々の新しき世と栄え結び、成り展く秋来る。
弥栄に神、世にみちみち、中心にまつろい展き結ぶぞ。
月出でて月なり、月ひらき弥栄え成り、神世ことごと栄ゆ。
早く道ひらき、月と水のひらく大道、月の仕組、月神と日神二つ展き、地上弥栄みちみち、世の初め悉くの神も世と共に勇みに勇むぞ。
世はことごとに統一し、神世の礎極まる時代来る、神世の秘密と言う。
[完訳]日月神示 岡本天明 著 中矢伸一 校訂 ヒカルランド 第1巻 上つ巻 第16帖
火と水が結ぶ神と人の新しい時代
上つ巻第16帖は、神と人との結びが完成する時代について語られているように読める。
火と水による浄めを経て、人類は新しい段階へ進む。
その中心にあるのは神との和合であり、やがて神の存在そのものが世界の中心に現れるのである。
逐次解説|ひふみの火水と神世の完成
ひふみの火水とは神と人との結びである
ひふみの火水とは結ぞ、中心の神、表面に世に満つことぞ、ひらき睦び、中心に火集い、ひらく水。
人にとって神との結びは、クリスチャンであれば水によるバプテスマと、聖霊の賜物を授ける火のバプテスマである。
そして人だけでなく、地球そのものも同じ段階を踏む。
水はかつて地を洪水で覆い尽くし、ノアたち以外の人々を一掃した。
今度はイエス・キリストが再臨する時、地上は灼熱の火によって焼き清められる。
そうして世界は次の段階へ移っていく。
その時には神の存在を議論する必要はなくなる。
神は全ての残った人々の前に顕現するからである。
岩戸が開き神の正体が明らかになる
神の名二つ、カミと神世に出づ。
天照大御神が岩戸から出るとは、隠されていた真実が明らかになることでもある。
その正体はイエス・キリストであったと人々が知る日が来る。
これは「富士は晴れたり日本晴れ」の成就とも言えるだろう。
女神とは死の象徴であり、真実が隠されているという意味を含んでいた。
また岩戸に「隠れる」というキーワードも「真実が隠される」という意味と高貴な方の「死」をも含んでいる。
また死んだ神ということで、イエス・キリストを暗示していたとも読める。
真実が明らかとなることで男神となるのである。
福音が世界に響き実りの秋を迎える
早く鳴り成り、世、新しき世と、国々の新しき世と栄え結び、成り展く秋来る。
福音が世界に回復されるとき、その知らせは心地よい音となって世界へ広がる。
新たな世が始まり、人々は互いに結ばれ、栄え、繁栄していく。
人々は「弥栄!」と歓喜し、世は実りの秋を迎えるのである。
神を賛美する喜びが世界を満たす
弥栄に神、世にみちみち、中心にまつろい展き結ぶぞ。
誰に迫害されることもなく神を賛美する喜びで地が満たされる。
世界の中心に神が生きておられることを人々は知る。
永遠の意味を人々は声にならない歓喜で受け取り、その喜びは世界中を震わせるのである。
月神の真理が万人の前に明らかになる
月出でて月なり、月ひらき弥栄え成り、神世ことごと栄ゆ。
天照大御神は女神であり太陽神として語られている。
一方でイエス・キリストは月の神として象徴される存在である。
イエス・キリストは神(天父)の子であり、神こそが太陽神であり、太陽の光を映しているのが月の神であるイエス・キリストなのである。
この真理が万人に明らかになることで、人々はがっかりなどしない。
喜びは満ち満ちるのである。
月の仕組とは贖罪と救いの計画である
早く道ひらき、月と水のひらく大道、月の仕組、月神と日神二つ展き、地上弥栄みちみち、世の初め悉くの神も世と共に勇みに勇むぞ。
福音は地上のみならず霊界にも地獄にも届く光となる。
月の仕組とは贖罪であり、罪の赦しの可能性である。
これが福音であり、天父が御子を地上へ遣わした目的である。
我々はイエス・キリストを見上げて天父である神を崇める。
そして敵に邪魔されることなく救いの知らせは全地に満ちるのである。
世の初めからの神々もまた、その完成を共に喜ぶのである。
神による世界統一の時代が訪れる
世はことごとに統一し、神世の礎極まる時代来る、神世の秘密と言う。
ここで語られる統一とは単なる政治的統合ではない。
神による世界統一政府の樹立である。
争いと分断によって支えられてきた時代は終わる。
そして人類は千年の平和と繁栄の時代を迎える。
そうして千年間の繁栄を楽しみつつ働く日々を迎えよう。
神世の完成とは神が中心となる世界
上つ巻第16帖は、火と水による浄化から始まり、神世の完成へ至る道筋を描いている。
その中心にあるのは人間の努力ではなく神との結びである。
神が現れ、真理が明らかになり、人々が互いに結ばれる。
そして世界は弥栄へ向かう。
第16帖は、日月神示の中でも特に希望に満ちた神世完成の未来図を示しているように見える。
日月神示を原文から読みたい方へ
日月神示は断片的な引用だけでは全体像が見えにくい。
今回の第16帖も、前後の帖と併せて読むことで意味がより立体的に見えてくる。
原文には独特の象徴表現が多く、何度も読み返すことで新たな気づきが与えられる。
神示全体の流れを追いたい方は、原典をまとめた書籍を手元に置いて読み進めることをおすすめする。


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