ホロスコープを見るとき、多くの人は「強み」や「才能」に注目します。
けれど、ほんとうに自分を理解したいなら、あえて「もう一つの顔」に目を向けることが大切です。
弱点を知ることは、自分を責めるためではなく、よりよく生きるための知恵。
星たちは、あなたが見ないふりをしてきた“影の側面”を、静かに照らしています。
見えていない自分、見たくない自分|顧みることで新たな未来が開かれる
自分の欠点を見つめるのは、少し怖いことです。
けれど、ホロスコープは「こうあるべき」と押しつけるものではありません。
むしろ、「いまの自分がどんな反応をしやすいのか」「どこでバランスを崩しやすいのか」を静かに教えてくれます。
それを理解すれば、無理に性格を変えようとせずとも、自然と行動の選び方が変わっていくのです。
長所と短所は表裏一体
どんな星にも“光と影”があります。たとえば、木星は「拡大・寛容・幸運」を象徴しますが、度が過ぎると「甘さ・油断・浪費」にもなり得ます。
土星は「責任・努力・安定」を意味しますが、強く出すぎると「恐れ・停滞・頑固さ」に変わります。
つまり、長所と短所は別のものではなく、同じ性質の両面なのです。大切なのは、星の働きを“どの方向に使うか”という意識です。
弱点を知ることは、備えること
自分のマイナス面を知れば、あらかじめ対策を立てられます。
たとえば「感情の波が強い」人なら、冷静な友人と組むと良いかもしれません。
「慎重すぎる」人なら、直感型の人をそばに置くとバランスが取れます。
ホロスコープを知っていれば、こうした人間関係の“補い合い”を意識して築けるのです。
弱点は恥ではなく、誰かとつながるための接点なのです。
星の配置で見えるマイナス傾向の一例
- 金星:愛や感性のパターン。愛し方が深すぎて依存に変わることも。
- 火星:情熱や行動力。正義感が強く出すぎると衝突を招くことも。
- 水星:思考・伝達のスタイル。考えすぎて言葉が重くなる傾向も。
- 月:感情のクセ。安心を求めすぎると依存や甘えに傾くことも。
- 太陽:自我と方向性。頑張りすぎて燃え尽きやすい面も。
(例)ミツゲの場合
金星:魚座 → 優しさと共感力にあふれ、夢見がちな恋をしがち。
火星:蟹座 → 守る愛、情の深さ、感情に引きずられやすい。
水星:第3ハウス → 言葉で人をつなぐ力があるが、考えすぎて自分を縛ることも。
感情や想像力が豊かな反面、相手と自分の境界が曖昧になりやすい。
だからこそ、「言葉で気持ちを整理する」「ひとりの時間を確保する」ことが、心のバランスを整える鍵となる。
弱点を光に変えるために
弱点を「自覚して使う」と、それは成熟した力に変わります。
たとえば、「慎重さ」は分析力になり、「感受性の強さ」は他人の痛みを理解する力になります。
ホロスコープは未来を予言するためのものではなく、あなた自身を映す鏡。
見たくなかった自分を受け入れた瞬間から、未来の選択肢は静かに増えていきます。
――星はいつも、光だけでなく影も含めてあなたを照らしています。
その全体を知るとき、人生はもっと自由に、やさしく変わり始めるのです。
参考資料
基礎からわかる 西洋占星術の完全独習|ルネ・ヴァン・ダール研究所 (著) 日本文芸社
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