出生時間がわからないと、ホロスコープの正確なハウス分割ができません。
そんなときに使われるのが「ソーラー・ハウス方式(Solar House System)」です。
太陽を第1ハウスの起点に置く
通常のホロスコープでは、「アセンダント(東の地平線)」が第1ハウスの始まりになります。
しかし出生時間がわからない場合、その位置は計算できません。
ソーラー・ハウス方式では、その代わりに太陽のある星座の0度を第1ハウスの始まりとします。
つまり、太陽を人生の中心に据えてチャート全体を読み解く、という考え方です。
太陽を軸に読むということ
通常のホロスコープでは、「アセンダント(東の地平線)」が第1ハウスの始まりになります。
しかし出生時間がわからない場合、その位置は計算できません。
ソーラー・ハウス方式では、その代わりに太陽のある星座の0度を第1ハウスの始まりとします。
つまり、太陽を人生の中心に据えてチャート全体を読み解くという考え方です。
ぐるりと太陽に合わせるイメージ
イメージとしては、円形のホロスコープを太陽の位置に合わせて回転させるようなものです。
どの時間に生まれていようと、太陽が第1ハウスに来るように全体を「ぐるり」と回してセットします。
すると、太陽を中心に他の惑星たちがどの位置関係にあるのかがはっきり見えてきます。
たとえば、金星が太陽のすぐ近くにあれば「自己表現と愛の結びつき」、
土星が太陽の向かい側にあれば「人生で乗り越えるべき試練」といった具合に、
太陽を中心に人生のテーマを読み取ることができます。
この方法では、アセンダントがなくても「太陽=私自身」という軸が明確になるため、
人生の方向性や意識の中心を象徴的に理解できるのです。
太陽は、意識・意志・目的・「私らしさ」を象徴します。
それを第1ハウスに置くということは、「人生の中心に自分の太陽を置く」――という象徴的な行為でもあります。
この方法では、他の惑星が太陽からどの位置にあるかを見ることで、人生のテーマや内的成長のパターンを読み取ることができます。
使う場面と注意点
- 出生時間が不明なときに便利
- 太陽を中心にした意識的・哲学的なリーディングに向く
- アセンダントやMCを使った「社会的役割」や「時期予測」には不向き
実際、雑誌などの「12星座占い」もこのソーラー・ハウス方式が基礎になっています。
「魂の太陽」でチャートを読む
ソーラー・ハウス方式は、いわば「魂のホロスコープ」。
時間や場所の制約を超えて、あなたの中にある太陽=中心意識を照らす方法です。
正確なハウスに頼らなくても、星々が太陽をどう取り巻き、どんな光を返しているのかを読むだけで、その人の核となるテーマが浮かび上がります。

参考資料
基礎からわかる 西洋占星術の完全独習|ルネ・ヴァン・ダール研究所 (著) 日本文芸社
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