12星座の理解は、ひとつひとつの性質を知る前に「どこから始まりどのように循環するのか」を押さえると格段に深まります。
太陽が一年をかけて描く軌道――黄道。
そしてそこに区切られる12の宮。
この出発点を知ることは、星座の旅の羅針盤を持つことと同じです。
12星座はいつも春分から始まる
黄道を一巡りする旅は、春分の一点から始まります。
空を見上げれば、太陽が一年かけてゆっくりと描く大きな円弧がある。
この道筋を黄道(こうどう)と呼び、そこに並ぶのが十二の星座です。
黄道は360度の円で、約30度ずつ区切られた12区画が「〇〇座」として知られています。
牡羊座で始まり、魚座で終わり、再び牡羊座に戻る――季節と同じく、常に円環しています。
正式名称で見る「宮」の世界観
現代ではカタカナで馴染み深い星座ですが、古くは宮名のように重厚な正式名称がありました。
漢字で示されることで、その区画がひとつの領域・象徴世界であることがより明瞭になります。
| 宮(正式名) | 読み | 一般名 |
|---|---|---|
| 白羊宮 | はくようきゅう | 牡羊座 |
| 金牛宮 | きんぎゅうきゅう | 牡牛座 |
| 双児宮 | そうじきゅう | 双子座 |
| 巨蟹宮 | きょかいきゅう | 蟹座 |
| 獅子宮 | ししきゅう | 獅子座 |
| 処女宮 | しょじょきゅう | 乙女座 |
| 天秤宮 | てんびんきゅう | 天秤座 |
| 天蠍宮 | てんかつきゅう | 蠍座 |
| 人馬宮 | じんばきゅう | 射手座 |
| 磨羯宮 | まかつきゅう | 山羊座 |
| 宝瓶宮 | ほうへいきゅう | 水瓶座 |
| 双魚宮 | そうぎょきゅう | 魚座 |
「宮」という言葉には、星座は質とテーマを持つ領域そのものという意味が滲みます。
今はまだ触れずにおきましょう。
これからひとつずつ門を開いていくのです。
四つの節目 ── 世界が切り替わるゲート
12星座はただ並んでいるのではありません。円を支える四つの起点が存在します。
- 春分(0°) → 牡羊座
- 夏至(90°) → 蟹座
- 秋分(180°) → 天秤座
- 冬至(270°) → 山羊座
春に光は芽吹き、夏に満ち、秋に均衡し、冬に沈潜する。
そしてまた、牡羊座の炎が新しい周期を開きます。
終わりと始まりがひとつの環になり続ける――これが黄道十二宮の呼吸です。
これから12の扉を開けていく
これで大きな地図が描かれました。次はその内側に足を踏み入れる番です。
白羊宮はなぜ「スタートの火」なのか。
金牛宮の大地には何が眠るのか。
双児宮の風はどこへ向かうのか。
蠍宮はなぜ深淵を覗かせるのか。
これから一つずつ物語を辿っていきましょう。
12星座とは、分類ではなく人間の季節の巡りを写した神話なのです。


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